ここ1週間、生死について考える出来事があり、
これから数日間、日常生活を送っていると普段は向き合わない
テーマと向き合うのもいいかなと思っている。
人間は生まれた瞬間から、死に近づいていく
というぐらい、生死の因果関係はきってもきれない関係。
「あなたは、滞りなく平和に死に向かう生き方を選んでいますか?」
それとも
「とにかく生き生きと生きる道を選びますか?」
そんな会話をしたことがあったっけ。
わたしは、「生きる! 」と迷わず答えていたっけ。
10代に母と20代に父と両親を亡くしているわたしは
ちょっとだけ早く両親の死に直面しているのだろう。
生きるヒントになるかなと思うので、
少し父のことをシェアしますね。
彼の生き方、最後の生き方が
いまのわたしの「生きる」姿勢に影響を与えていると思うので。
父が銀行員をやめ、子供の頃からロマンを語るモードになると
必ず言っていた「先生になりたい」を実現し、
大学の教授として第二の人生をはじめた矢先。
目指している道の半ば、1年ちょっとで、病に倒れ、帰らぬ人となった。
彼が50代だったゆえに、第2の人生を本当に歩みはじめたばかりだったゆえに、
家族、親戚、友人、元同僚、新しい職場のみんな当然ショックを受けたわけだが、
そのころ妙に団結力が高かったお見舞いチームは、
意識朦朧としながらも教鞭にたっている夢を見ている父を見て
「最後にやってることを、次の人生ではそこから始められるっていうのよ。
よかったね」と、みんな口々に言い
「わぁ、よかったわぁ」と明るくしていたのが印象深い。
もちろん、ショックはショックだったわけだが、
なんだか、それがとってもしっくりきて、
前向きに前を見て病と戦いながらも
教鞭に戻ることをあきらめなかった父の姿
最後も夢で教鞭にたっている姿を見て、
「あー、よかったなぁ」と心底感じたことを覚えている。
わたしだけでなく、まわりもそうだったと思う。
もちろん、綺麗事ばかりではなく、
いろいろなことも同時に複雑にあるわけだが、
それもひっくるめて、
どんなことがあっても、真剣に生きていればいいんだと思った。
「どうやって生きるか、それが大事」なんだと。